自由を求める転職者に捧ぐ、LGBTフレンドリーな外資系企業まとめ。
さて、私の勤めている外資系企業でも最近よくLGBTの話題を耳にするようになりました。
Appleのティム・クックCEOがゲイだとカミングアウトしたことは記憶に新しいですが、LGBTを差別視していた時代はいままさに終わりを告げようとしています。
とは言っても、やはり保守的な日本はこの分野ではまだまだLGBT先進国のアメリカに出遅れてしまっています。
自分らしく働きたい、LGBTでも平等に扱われたい。そんな思いでLGBTフレンドリーな外資系企業への転職を考えている人も多いのではないでしょうか?
今日はLGBTが働きやすい外資系企業の見つけ方について書いてみます。
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アメリカのCorporate Equality Indexを参照しよう
日本ではあまり知られていませんが、自由の国アメリカにはすでにLGBTに対する職場の公平性を表す指標が2002年から存在しています。
人権団体Human Rights Campaign (HRC)が集計しているCorporate Equity Index(CEI)がこれにあたります。「非差別の方針を掲げて実行しているか」、「LGBT従業員に対しても給付・保障の提供を行っているか」などの項目に沿って評価されます。
CEIは毎年発表されており、LGBTへの理解が深まるとともにスコアは改善傾向にあります。2016年版においては、1,024社中、407社が100点満点と評価されました。
HRCのサイトからFull Reportを参照できますが、100点満点の企業名を業界ごとに一覧でみたい場合には、同じくHRCサイト内のBest Place to Workのほうが見やすいです。
もちろん英語ですが、興味のある方は読んでみてください。
法律事務所、金融、小売・消費財業界にLGBTフレンドリー企業が多い
LGBTにフレンドリーな職場かどうかは最終的には企業ごとの意識の問題ですが、興味深いことに、業界ごとのCEI 100点満点企業の数をみてみると、ある程度の傾向があることが分かりました。
母数が定かでないので割合での比較はできませんが、以下に掲げるCEI 100点満点企業の総数から判断すると、LGBTフレンドリーな業界は法律、金融、小売・消費財関連だと判断できます。
一方で、石油・ガス、建設、鉱山などの、ガテン系と言うかマンリーな業界にはLGBTへの理解の進んでいる企業は少ないようです。
2016年版CEI 100点満点を獲得したLGBTフレンドリーな企業の数(カッコ内が企業数)
- (95) Law Firms
- (51) Banking and Financial Services
- (31) Retail and Consumer Products
- (27) Insurance
- (24) Food, Beverages and Groceries
- (22) Consulting and Business Services
- (12) Hotels, Resorts and Casinos
- (12) Manufacturing
- (11) Healthcare
- (11) Pharmaceuticals
- (10) Advertising and Marketing
- (10) Entertainment and Electronic Media
- (10) Internet Services and Retailing
- (9) Computer Software
- (8) Computer and Data Services
- (8) Telecommunications
- (6) Aerospace and Defense
- (6) Automotive
- (6) Chemicals and Biotechnology
- (5) Airlines
- (5) Apparel, Fashion, Textiles, Dept. Stores
- (5) Energy and Utilities
- (5) High-Tech/Photo/Science Equip.
- (4) Computer Hardware and Office Equipment
- (3) Transportation and Travel
- (2) Home Furnishing
- (2) Miscellaneous
- (2) Oil and Gas
- (2) Real Estate, Commercial
- (1) Education and Child Care
- (1) Engineering and Construction
- (1) Mining and Metals
アメリカの本社がLGBTフレンドリーだとしても、日本では実際にどうなのでしょうか?
日本ではCEIのような指標が存在しないため、客観的に判断することが難しそうです。
しかしながら、各企業の取り組みからLGBTフレンドリーな外資系企業の日本オフィスをみつけることは可能です。
昨今のLGBTへの理解を示すニュース記事などで取り上げられることが多いのが、日本マイクロソフトですね。親会社のMicrosoftはもちろんCEIで100点を獲得していますが、日本でも積極的にLGBTの平等に向けた活動を続けています。
特に世間の注目を集めたのが2015年4月に実施した就業規則の改定でした。同性のパートナーを従来の配偶者と同等の扱いとすることを明示し、福利厚生制度などを利用可能にしたのです。
(参考リンク)ASCII | LGBTとAllyへの理解、行動を推し進める日本マイクロソフト
この日本マイクロソフトの動きに続いたのが、同じくIT関連企業の日本IBMでした。2016年1月から同性パートナーも福利厚生制度などを活用できる同様の仕組みを取り入れました。
ほかにも社内のLGBTコミュニティを組織化しメンタリング制度を導入したアクセンチュアなど、LGBTへのサポートを増やす外資系企業が今後も増えそうです。
アメリカのCEIでハイスコアを出す傾向にあった法律事務所と金融機関に関しては、日本ではまだ具体的な社名の出るニュースは確認できませんでした。
一方で、あくまで私の友人ネットワーク内での話になりますが、外資系金融機関(ゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、UBSなど)は、比較的LGBTにオープンな職場環境のようです。カミングアウトしている人の話をよく聞くので、なにかしらのサポートがあるものと思われます。
LGBTフレンドリーな企業への転職
自分らしく働ける職場環境を求めて転職をすることはいたって普通のことだと思います。
面接でカミングアウトすべきかどうかは私には判断できませんが、ぜひアメリカのCEIを一つの参考にして転職先を検討してみてください。アメリカの親会社がLGBTフレンドリーであれば、日本オフィスでもその傾向があるはずです。
もしくは、上記で触れた日本で既にLGBTフレンドリーな活動を始めている外資系企業(マイクロソフト、IBM、アクセンチュア)も選択肢の一つとして考えられます。
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